アジアを代表するビーチリゾート、フィリピンのセブ島は日本人にも人気の旅行先です。けれど、せっかくのリゾート地でも日本人ばかり見かけるとバカンス気分を味わえないこともありますよね。
そこで、セブ島から1時間強で行けるパラワン島をご紹介します。手つかずの自然が残る秘境として欧米を中心に話題の島は、まだ日本人にあまり知られていない場所。セブ島からの行き方と合わせて、その魅力をお伝えします。
※1フィリピン・ペソ=約2.2円
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パラワン島とは

アジアで最高の島
パラワン島は、フィリピンで5番目に大きく南北に長い離島。主要都市は中央付近にあるプエルト・プリンセサです。農業や漁業が産業の中心で開発が進んでおらず、生態系がよく残っていることから「フィリピン最後のフロンティア」と呼ばれることもあるほど。第二次世界大戦以降は、エコツーリズムの目的地として欧米を中心に注目を集めるようになりました。
アメリカの旅行誌「Condé Nast Traveler」にて、読者が選ぶ「アジアで最高の島」2019年版に、セブ島などとともに選定されました。同誌は世界に70万人もの読者を有しており、パラワン島が世界中の旅行好きの心をとらえていることがうかがえます。

2つの世界遺産
秘境リゾートとして観光客を迎え入れる一方、自然も手厚く保護されているパラワン島では、2つの場所がユネスコの世界自然遺産に登録されています。ひとつが、プエルト・プリンセサ近郊にある地底河川国立公園(アンダーグラウンド・リバー)。山地にできた鍾乳洞の下を流れる川は海につながっており、その自然美と独自の生態系を有することが世界遺産登録の決め手となりました。
もうひとつがトゥバタハ岩礁自然公園です。ふたつの岩礁とサンゴ礁を保護する海中公園として設置されたものが、後に世界遺産に登録されました。エリア内のサンゴ礁(トゥバタハ・リーフ)は東南アジア最大規模で、ウミガメなど多様な海洋生物が生息します。

エルニド環境保護区
島最北部のエルニドでは、エメラルドグリーンの海と真っ白な砂浜をもつビーチリゾート。切り立った断崖や緑に囲まれた「ラグーン」やマングローブなど、自然の造形美がさまざまな形で目を楽しませてくれ、セブの有志などが中心となって環境保護に努めています。その一方でヨーロッパからのバカンス客も多く迎え入れています。
周辺に点在する離島は、ひとつの島にひとつのリゾートホテルだけが存在する「1島1リゾート」。プライベート感を大切にしたいツーリストからは特に魅力的な目的地となっています。ここを訪れる日本人はまだまだ多くありません。美しい自然の中で心ゆくまでリラックスできるため、日本での忙しい日常を忘れたいという人には大変おすすめです。
パラワン島への行き方1:セブ島からプエルト・プリンセサへ

目的地ごとの最適な行き方は
ここからは、自然豊かなパラワン島にセブ島から行く方法をご紹介します。島は南北に約400キロメートル伸びるため、島内の移動はかなり大変。目的地ごとに異なるルートで行くのがいいでしょう。中心部のプエルト・プリンセサまでは空路が便利。
マクタン・セブ空港からフィリピン航空とエア・アジアが毎日複数往復しており、所要時間は約1時間15分。往復航空運賃は時期や航空会社により4,500~9,000フィリピン・ペソ(約9,900~19,800円)前後です。空港にはトライシクル(サイドカー付きのバイクタクシー)のドライバーが待機しており、中心部まで10分ほどで到着です。
アンダーグラウンド・リバー
プエルト・プリンセサを訪れる人の多くが、地底河川国立公園(アンダーグラウンド・リバー)を目指します。ここでは、鍾乳洞の地下を流れる川を船で渡る地底クルーズが大人気のアクティビティです。ただし、環境保全の観点から入場制限などが厳しく、個人で行くのは原則不可能です。現地到着までにツアーに申し込んでおきましょう。
さまざまなツアーをインターネットで予約できますが、往復送迎+地底クルーズ(昼食付)で2,300~2,700フィリピン・ペソ(約5,000~6,000円)のものが多いです。朝7時ごろホテルに迎えにきてもらい、帰ってくるのは夕方4時ごろになるのが一般的。市内に2泊する必要があると考えてください。
パラワン島への行き方2:セブ島からエルニドへ

北部のエルニドに行くためには、以前はプエルト・プリンセサの空港から車で5時間以上かけて移動する必要がありました。このために特に秘境のイメージが強かったエルニドですが、2015年にAirSWIFT(エア・スウィフト)航空が空港を建設。
Lio Airportという通称で親しまれるエルニド空港と、マクタン・セブ国際空港を結ぶ直行便が就航したことで、アクセスが格段に良くなっています。所要時間は片道約2時間、往復運賃は12,000フィリピン・ペソ(約26,400円)から。エルニド空港から町の中心部までは4キロメートルほどの距離で、トライシクルに乗って20分程度です。

パラワン島への行き方3:セブ島からトゥバタハ・リーフへ

世界遺産でダイビング
世界遺産トゥバタハ岩礁自然公園内のスールー海、そのほぼ中央に位置するトゥバタハ・リーフは環境保全区域でありながら、なんとダイビングで楽しむことが許可されています。しかし、ここに船を出せるのは3月から6月の間のみ。その他の期間は季節風の影響で出航できず、閉ざされた海となります。
限られた期間のみ、しかも世界遺産で潜れるとあって、世界中のダイバーたちが憧れるダイビングスポットです。なお、釣りやジェットスキーなどのマリンスポーツは生態系を守るため許可されていません。


ツアーを利用しよう
トゥバタハ・リーフは沖合にあるため、プエルト・プリンセサから船でしかたどり着けません。セブ島からパラワン島への航空券が含まれたツアーを予約すれば、セブ島からのアクセスが可能です。ただし、4泊以上を船上で過ごすクルージングツアーが一般的なため、お金と時間に余裕のある人向きです。
日程にもよりますが、セブ島出発のツアーでも20万円以上がほとんど。それでも予約はすぐに埋まりますので、早めの手配が必須です。環境保全団体WWFが海を管理しており、入海料5,000フィリピン・ペソ(2018年現在、約11,000円)を支払う必要があります。申し込むツアーにこの代金が含まれるかを確認しておきましょう。
パラワン島の観光スポット
手つかずの自然が残るパラワン島には、世界的に評価される絶景が多数存在します。石灰岩のラグーン、美しいビーチ、豊かなサンゴ礁など、ここでしか体験できない大自然の魅力が満載です。
ビッグラグーン

エルニド屈指の人気スポットであるビッグラグーンは、切り立つ石灰岩の崖と透明度の高い海が織りなす神秘的な景観が特徴です。入り江内はとても穏やかで、カヤックに乗ってゆっくりと奥へ進むと、静けさと美しさに心奪われることでしょう。干潮時には浅瀬が現れ、歩いて探検することもできます。
- 施設名:Big Lagoon
- 住所:El Nido, Palawan
- アクセス:エルニド市内からボートで約30分(アイランドホッピング・ツアーAで訪問可能)
- 入場料:エルニド環境税200ペソ(約560円)+ツアー代1,200〜1,800ペソ(約3,300〜5,000円)
ナクパンビーチ

エルニド北部に位置するナクパンビーチは、4キロ以上続く真っ白な砂浜が魅力の秘境ビーチです。観光開発が控えめなため、混雑とは無縁の静かな空間が広がっており、まるでプライベートビーチのような贅沢感が味わえます。遠浅の海は泳ぎやすく、波も穏やかなので家族連れにもおすすめ。
- 施設名:Nacpan Beach
- 住所:Brgy. Bucana, El Nido, Palawan
- アクセス:エルニド中心部からバイクまたはトライシクルで約45分


トゥバタハ岩礁

パラワン島沖合のスールー海に広がるトゥバタハ岩礁は、ユネスコ世界自然遺産に登録されたフィリピン屈指の海洋保護区です。
ここでは約600種の魚類と360種以上のサンゴが確認されており、ジンベエザメ、マンタ、ウミガメなどの大物にも出会えるチャンスがあります。訪問可能な期間は3月〜6月の間のみで、1週間程度のダイブクルーズでアクセスするのが一般的。
- 施設名:Tubbataha Reefs Natural Park
- 住所:Cagayancillo, Palawan
- アクセス:プエルト・プリンセサから船で約10時間(クルーズ船利用)
- 入場料:3,000ペソ(約8,400円)
ホンダ湾

プエルト・プリンセサ近郊にあるホンダ湾は、日帰りで気軽に楽しめるアイランドホッピングの名所です。点在する小島の中でも、パンダン島やスター・フィッシュ島、ルリ島などが特に人気。
各島ではシュノーケリングやビーチピクニックが楽しめ、透明度の高い海と白砂のコントラストがリゾート感を高めてくれます。
- 施設名:Honda Bay
- 住所:Puerto Princesa, Palawan
- アクセス:プエルト・プリンセサ市街から車で約30分+ボート移動
パラワン島のおすすめアクティビティ
フィリピン最後の秘境とも称されるパラワン島では、豊かな自然を満喫できるアクティビティが充実しています。透明度の高い海ではダイビングやサーフィンが楽しめ、点在する美しい島々を巡るアイランドホッピングも人気です。日本では味わえない絶景と体験が、旅の思い出をより特別なものにしてくれます。

ダイビング

パラワン島は世界有数のダイビングスポットとして知られています。特にコロン周辺では第二次世界大戦時の日本の沈没船が数多く残されており、神秘的な沈船ダイビングが体験できます。
また、エルニドではサンゴ礁とカラフルな熱帯魚が織りなす美しい海中世界が広がっており、初心者から上級者まで楽しめるポイントが点在。ダイビングツアーの相場は1ダイブあたり1,500ペソ〜2,500ペソ程度(約4,000円〜7,000円)で、機材レンタルも充実しているため、手ぶらで参加可能です。

サーフィン

実はパラワン島には、サーファーにとっての隠れた楽園も存在します。中でもサンビセンテ地区やナグタボンビーチでは、年間を通して安定した波が楽しめ、特に11月〜4月の乾季がベストシーズン。
サーフィンレッスンは1時間あたり約800ペソ(約2,200円)から受けられ、初心者でも気軽に挑戦できます。観光地化されすぎていない静かな環境の中で、自然と一体になれる貴重な体験ができるのも魅力です。


アイランドホッピング

パラワン島を訪れたら絶対に外せないのが、アイランドホッピングです。エルニドやコロンから出発するツアーでは、白砂のビーチや奇岩が連なる島々をボートで巡りながら、シュノーケリングやピクニックが楽しめます。
特に人気の「ツアーA」ではスモールラグーンやシークレットラグーンなど、まるで映画のワンシーンのような絶景に出会えます。ツアー料金は1日あたり1,200〜1,800ペソ(約3,300〜5,000円)とリーズナブルです。


パラワン島の宿泊施設

パラワン島には、世界中の旅行者を魅了する極上のリゾートが点在しています。手つかずの自然に囲まれたプライベートアイランド型の高級リゾートから、家族連れにも人気のビーチ沿いホテルまで多彩な選択肢があります。
アマンプロ
アマンプロは、プライベートジェットで訪れることも可能な、フィリピン最高峰のラグジュアリーリゾートです。専用のプライベートアイランド「プマリカン島」に位置し、真っ白な砂浜とターコイズブルーの海が360度に広がります。
全室がヴィラタイプで、1泊約15万〜30万円と高額ですが、完全なプライベート空間ときめ細かなサービスに満足度は極めて高いです。
- 施設名:Amanpulo(アマンプロ)
- 住所:Pamalican Island, Sulu Archipelago, Palawan, Philippines
- アクセス:マニラの専用ターミナルからチャーター機で約70分。
エルニド・リゾート パングラシアン・アイランド
エルニドの中でも最上級クラスとされる「パングラシアン・アイランド」は、美しいラグーンと豊かな自然に囲まれた隠れ家的リゾートです。
全42室のヴィラは広々としており、各部屋にはテラスやプライベートプールが設けられています。宿泊料金は1泊あたり約10万〜15万円で旅行者にも人気です。
- 施設名:El Nido Resorts Pangulasian Island(エルニド・リゾート パングラシアン・アイランド)
- 住所:Pangulasian Island, Bacuit Bay, El Nido, Palawan, Philippines
- アクセス:マニラからエルニド空港まで定期便で約1時間20分。
シェリダン・ビーチ・リゾート・アンド・スパ
プエルト・プリンセサ近郊に位置する「シェリダン・ビーチ・リゾート・アンド・スパ」は、美しいサブランビーチを望む中価格帯のリゾートです。
1泊約1万5千〜2万5千円と手頃で、広々としたプール、スパ施設、レストランなど、リゾート内の設備も充実しています。近くには世界遺産の地下河川があり、観光拠点としても最適です。
- 施設名:Sheridan Beach Resort & Spa(シェリダン・ビーチ・リゾート・アンド・スパ)
- 住所:Sabang Beach, Puerto Princesa City, Palawan, Philippines
- アクセス:プエルト・プリンセサ国際空港から車で約90分。

パラワン島旅行の持ち物リスト
パラワン島は日差しが強く、アクティビティ中心の滞在になることが多いため、紫外線対策や防水対策をしっかり行いましょう。日本では簡単に手に入る物でも、現地では入手が難しい場合があるため、必要なものは日本で揃えておくことが大切です。

必需品
まず必ず持参したいのは、パスポート、航空券、現金(特に小額紙幣)、クレジットカード、海外旅行保険証書です。日差しが非常に強いため、日焼け止め(SPF50以上)、サングラス、帽子は必須です。
また、ビーチやアイランドホッピングが主な観光になるため、ラッシュガードや水着、サンダルも忘れずに。停電対策としてモバイルバッテリーや懐中電灯も役立ちます。虫よけスプレーや常備薬も自然の多い場所では欠かせません。

あると便利な物
乾季でも突然のスコールがあるため、折りたたみ傘や軽量レインコートがあると便利です。離島ではWi-Fiが不安定なことが多く、オフライン地図アプリや翻訳アプリを事前にダウンロードしておくと安心です。
防水スマホケースやジップロックはビーチや船上での水濡れ対策に重宝します。長距離移動の多い旅程では、ネックピローや耳栓もあると快適です。
まとめ~目的に合わせた行き方を選んで

南北に長く、エリアによって異なる魅力をもつパラワン島の大自然。目的地ごとに最適な行き方があることがお分かりいただけたのではないでしょうか。
一度の訪問ではその魅力の全てを味わうことは難しく、リピーターも多いです。日本人にはまだまだ知られていない秘境で、思う存分自然に身を任せてみてはいかがでしょうか。
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セブ島でアクティビティをしたい!そう思っても、どれを選んだらハズれないのか心配ですよね。今回は、たくさんの方に選ばれているオプショナルツアーを3つに絞ってご紹介します。 ぜひセブ島観光の参考にしてみてくださいね!

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ポイント | 大迫力のジンベイザメとシュノーケリングできる |
ポイント | 透明度抜群のスミロン島へアイランドホッピング |


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ポイント | まるでチョコレートに見えるチョコレートヒルズ |
ポイント | 世界最小の可愛いメガネザルターシャに会える |
ポイント | ジャングルリバークルーズをしながら美味しいランチ |


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ポイント | 島よりも長い桟橋がインスタ映えするナルスアン島 |
ポイント | たくさんの熱帯魚と泳げる最高のシュノーケリングスポット |
ポイント | 海上レストランでのランチが美味しい! |