コロナ禍以降セブ島と日本の直行便数が減り、マニラ経由の乗り継ぎをしてセブ島へ旅行する方も増えていると思います。そんな時、マニラの空港での乗り継ぎに不安がある人も多いのではないでしょうか。
マニラの空港、ニノイ・アキノ国際空港は世界で一番乗り継ぎが不便で悪名高さが有名な空港です。ですが、事前に下調べをしておけば問題ありません。この記事ではスムーズにマニラで乗り継ぎをするための情報をまとめています。
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マニラのニノイ・アキノ国際空港ターミナル概要
フィリピンの首都マニラにある空港はニノイ・アキノ国際空港(Ninoy Aquino International Airport : NAIA)と呼ばれています。もともとの名称はマニラ国際空港でしたが、フィリピンの英雄の名前を記念して1987年に改名されました。
ニノイ・アキノ国際空港は4つのターミナルで構成されている、フィリピンの中で1番大きな空港です。リニューアル工事をするまでは、老朽化が著しく、2015年にはCNNのCNNGOという観光ガイド「世界でイライラさせる空港ランキング」で、5位になってしまう不名誉も経験しています。
また、入国審査官による賄賂要求や、保安検査員による恐喝、ポーターやタクシー運転手によるボッタクなど犯罪が横行していた過去もあります。現在では空港自体もキレイに改装され、犯罪も減少傾向です。それでも、いまだに犯罪は払拭されてはいない空港です。最新の注意を払って旅行するようにしましょう。
マニラのニノイ・アキノ空港ターミナル別エアライン
ニノイ・アキノ国際空港は第4ターミナルまである大きな空港です。開業した順番は、第4ターミナル、第1ターミナル、第2ターミナル、第3ターミナルの順番です。それぞれの空港は独立しており、つながっていません。
また、2023年4月から6月にかけて各ターミナルへ航空会社の再配置が段階的に行われました。なので自分が利用する航空会社がどこで、どこのターミナルを離発着するのかをよく確認しておく必要があります。
第1ターミナル
国際線専用ターミナルです。1982年に開業し、老朽化がかなり進んでいましたが、2015年にリニューアルオープンして綺麗になりました。このターミナルにある航空会社は次の通りです。
就航航空
日本航空(JAL)、フィリピン航空(PAL)国際線、大韓航空、マレーシア航空、中国国際航空、アシアナ航空、チャイナエアライン、中国東方航空など
第2ターミナル
第2ターミナルは最近までフィリピン航空(PAL)の専用空港として使われてきましたが、現在ではおもに国内線専用ターミナルとして使われています。
第2ターミナルは、フィリピン航空の国内線以外にエアアジア(AirAsia)とRoyal Air Phillipinesが就航しています。この空港はフィリピン独立100周年を記念するメモリアルな空港としても有名です。
就航航空
フィリピン航空(PAL) 国内線、エアアジア(AirAsia)国内線など
第3ターミナル
第3ターミナルはニノイ・アキノ空港の中で一番大きく、一番新しいターミナルです。国際線のハブ空港としても役割を果たしていて年間1,300万人もの乗客を収容するキャパがあります。
そのため、高級ホテルへのアクセスや娯楽施設などが一番充実しています。第1ターミナルの混雑緩和を目的として建てられたという背景もあり、就航会社は今後も変わることもあり得るので、最新情報をチェックするようにしましょう。
就航航空
全日空(ANA)、エアアジア(AirAsia)国際線、セブパシフィック航空、ジェットスター航空、キャセイパシフィック航空、中国南方空港、チェジュ空港、ユナイテッド空港など
第4ターミナル
一番古い平屋の国内線の空港です。セブパシフィック航空の国内線などの一部が利用しています。
就航航空
セブパシフィック航空一部の国内線、AirSWIFT、SkyJet, Sky Pasada,Sunlight Airなど
マニラのニノイ・アキノ国際空港に到着したら?流れを解説
入国審査を受け、その後に日本で預けた荷物を受け取ります。その荷物は「荷物アシストカウンター(Transfer Desk) 」または「国内線チェックイン」の際に再度預けます。ターミナルの移動については利用する航空会社によって変わりますが一連の流れは同じです。
入国審査(イミグレーション)
入国審査はパスポートとeTravel のQRコードの提示をします。現在はフィリピン入国カードへ記入をする代わりにeTravelという電子システムが採用されています。搭乗する前72時間以内の間にネットやアプリ上で入力することが必須となっています。
荷物受け取り
入国審査完了後は日本で預けた荷物をまず取りに行きましょう。コロナ禍以降、現時点ではセブ島に直接送ることを、どの航空会社も行っていません。
フィリピン航空間での乗り継ぎ、またはセブパシフィック航空間での乗り継ぎの場合は、一度荷物をピックアップした後、「荷物アシストカウンター(Transfer Desk) 」に再度荷物を預ければ完了します。その移動距離は短いものなので楽チンです。
それ以外の航空会社の場合は、荷物をピックアップした後、自力で乗り継ぎ専用カウンターや国内線チェックインカウンターまで運ぶことになります。ターミナルの移動があるので荷物が沢山あると大変です。
税関
荷物を受け取った後、必要な人は税関申請をします。税関申請はオンラインで申請できます。2024年5月10日以降は、税関申請のオンラインシステムはeTravelの質問の中に組み込まれる形式になっています。
入国審査の時に提示した、QRコードを求められる場合があるので準備しておきましょう。
国内線チェックイン(乗り継ぎ者専用のカウンター)
乗り継ぎ後も同じ航空会社を利用している場合は「乗り継ぎ専用カウンター」で国内線のチェックインをすることができます。
国際線と国内線の航空会社が異なる場合は、国内線カウンターで通常通りのチェックインが必要です。ちなみに通常の国内線チェックインは航空会社によっては搭乗1時間前にはクローズします。間に合うように注意しましょう。
マニラのニノイ・アキノ国際空港からセブ乗り継ぎの例
2023年6月までの航空会社の再配置の結果、国内線と国際線の乗り継ぎをする場合、ほとんどの場合はターミナル間の移動が必要となっています。ターミナルとターミナル間は距離があるので徒歩での移動は不可能です。
なので、シャトルバスまたはタクシーで移動する必要があります。(ただし第1ターミナルと第2ターミナル間は若干距離が近いため歩くことも可能です。)
フィリピン航空からフィリピン航空
フィリピン航空の国際線でマニラへ到着し、マニラからフィリピン航空の国内線でセブへ移動する場合。この場合は第1ターミナルへ到着し、第2ターミナルへ移動する必要があります。
2023年7月までは第2ターミナル内で完結出来ましたが、現在は変更になっているので注意が必要です。フィリピン航空からフィリピン航空の乗り継ぎ(ターミナル1から2への移動)に関してはフィリピン航空が専用のシャトルバスを無料で提供しているので移動もスムーズにできます。
他にも日本航空(JAL)や大韓航空などでマニラへ到着し、国内線はフィリピン航空でセブに向かう場合も、同様にターミナル1からターミナル2への移動が必要です。
エアアジアからエアアジア
エアアジアの国際線でマニラへ到着し、マニラからエアアジアの国内線でセブへ移動する場合。この場合は第3ターミナルへ到着し、第2ターミナルへ移動する必要があります。
第3ターミナルと第2ターミナルは歩くのは不可能です。乗り継ぎ時間にゆとりをもったスケジュールを組むと安心です。
セブパシフィックからセブパシフィック
セブパシフィック航空でのマニラ乗り継ぎが一番簡単です。第3ターミナルへ到着し、セブへの搭乗も第3ターミナルからになるためです。
第3ターミナルは空港のターミナルの中で1番新しいためキレイです。トランジットの長い待ち時間を過ごすターミナルとしては1番おすすめです。
セブパシフィックとエアアジアの組み合わせ
セブパシフィックの国際線でマニラへ到着し、マニラからエアアジアの国内線でセブへ移動する場合。この場合は第3ターミナルへ到着し、第2ターミナルへ移動する必要があります。第3ターミナルと第2ターミナルは歩くのは不可能です。乗り継ぎ時間にゆとりをもったスケジュールを組むと安心です。
マニラのニノイ・アキノ国際空港のターミナル間の移動方法
ニノイ・アキノ国際空港の4つのターミナルはそれぞれ独立しているため移動する場合はバスやタクシーに乗る必要があります。ここでは、ターミナル間の移動方法について説明していきます。
シャトルバス
ターミナル間の移動にはニノイ・アキノ国際空港内のシャトルバスが利用できます。24時間運行しており、無料で乗車できます。第1ターミナルから2,3,4(または4.3.2.1)と順番に巡回しています。
バスの運行間隔は30分から1時間おきに出ていますが、明確な出発時刻は決まっていません。多くの人が利用するので満席になることが多く、乗り切れない場合は次のバスになってしまいます。ターミナル1.2と3や4への移動は空港の制限エリアをでて一般道を通るため、渋滞している場合は到着までさらに時間を要する場合もあります。
乗り継ぎ時間に余裕があり、無料で移動したい場合はシャトルバスを利用しましょう。
空港が提供している無料のシャトルバス以外にも、民間のシャトルバスであるUBEexplessなども乗り入れています。本来は空港と市内を結ぶ目的のバスですが、すべての各ターミナルで停車するのでターミナル間を移動することができます。100ペソ前後の乗車費用がかかります。
タクシー
時間に余裕がない場合や、荷物が多い場合。また子連れなどの場合はタクシー移動が快適です。Grabタクシーも使えます。Grabタクシーまたはメーター制タクシーでもだいたい200から400ペソで移動することができます。高速に乗った場合はさらにかかります。シャトルバスだと、渋滞がひどい場合や、満員で乗り切れなかった時などターミナル間の移動だけで数時間かかってしまうリスクもあり得ます。また荷物が雑に扱われて壊れてしまうなどの可能性もありえます。そういったリスクを避けたい場合はささっとタクシーで移動してしますのが楽です。
マニラのニノイ・アキノ国際空港の乗り継ぎの過ごし方
2024年4月以降、全ターミナルで1日2時間まで無料Wi-Fiも使えるようになりました。
食事をする場所に関して、第1ターミナル、第2ターミナル にはレストランは数ヶ所のみです。第3ターミナルはレストランなどが1番充実しているターミナルです。第3ターミナル以外は長時間の時間つぶしには不向きのため、事前に暇つぶしグッズを用意しておくことをおススメします。
マニラのニノイ・アキノ国際空港の乗り継ぎで利用できるラウンジ
ニノイ・アキノ国際空港には以下のようなラウンジが用意されています。
第1ターミナル:
・PAGSSPremium Lounge(プライオリティパス使用)
・MarhabaLounge
・A Lounge
・サクララウンジ(JAL)
第2ターミナル:
・マブハイラウンジ(フィリピン航空)
第3ターミナル:
・PAGSSPremium Lounge(プライオリティパス使用やANA上級会員などが対象)
・MarhabaLounge
・A Lounge
・他セブパシフィック、SilverKris、Skyview など
マニラのニノイ・アキノ国際空港の治安
ニノイ・アキノ国際空港の治安に関しては、まず、空港の建物に入る際には搭乗チケットを提示してから入るシステムなので、空港の外と比べたら安全だと言えます。ただし、2016年には空港内で働く空港保安官らによる恐喝事件が発覚し世界中に知れ渡りました。手荷物検査の際に空港保安官が乗客からお金を巻き上げるために自分の弾丸を乗客のカバンの中に忍ばせて恐喝していた事件です。2023年にも手荷物検査の際に乗客の現金が盗まれる事件も起きています。手荷物検査の際のトラブルを防ぐためには外側にポケットのついたカバン等を使わないことや、空港保安官の行動から目をはなさないようにするなど常に油断しないようにすることが大切です。
必要以上に恐れる必要はないですが、預け入れ荷物へロックをかける、手元の貴重品から目を離さない、など海外の空港にいるという事を忘れずに最低限の注意を払って過ごすべきです。
マニラのニノイ・アキノ国際空港からセブ乗り継ぎの注意点
ニノイ・アキノ国際空港での注意点をまとめると以下のとおりです。
・ニノイ・アキノ国際空港で入国審査が必要。
・どの航空会社であっても乗り継ぎ時に一度荷物をピックアップして再度預ける必要がある。
・ほとんどの国際線から国内線への乗り継ぎは、ターミナル移動が必要になる。
・国内線への乗り継ぎは、乗り継ぎ専用カウンターまたは通常の国内線チェックインカウンターでのチェックインが必要になる
混雑や遅延が散見。スケジュールはゆとりをもって組むことが大切です。
フライトスケジュールの変更
フィリピンの飛行機は時間通りに出発・到着したらラッキーだと思った方がいいくらいに遅延します。空港のキャパに対して乗客が多いことや、雷雨などの悪天候や、そもそものゆっくりとした国民性など、理由は様々です。それゆえ、フライトスケジュールが変更になることも頻繁ですし、搭乗ゲートが変更となったり、決定するのがギリギリに決まることも頻繁におきます。筆者もこれまで何度もニノイ・アキノ国際空港を利用していますが、定刻どおりのスケジュールであったのは半分くらいの割合です。すこし遅延しても乗り継ぎに間に合うくらいのゆとりのあるスケジュールを計画し、スケジュールが変更になった場合はアナウンスに耳を傾け、定期的に掲示板をチェックするようにしましょう。
マニラのニノイ・アキノ国際空港からセブ乗り継ぎに失敗した場合
最初のフライトの遅延のため、乗り継ぎに遅れた場合の対応は航空会社によって変わります。国内線・国際線共にセブパシフィックを利用の場合、チェックインカウンターのスタッフに説明し、遅延の証明ができれば席が空いている飛行機を手配してくれる可能性もあります。セブパシフィックの公式ホームページには詳細の対応は記載がありませんが、その場でチェックインカウンターのスタッフに相談するようにと記載があります。実際に筆者も空港の停電でフライトが欠航になったときは席の空いている飛行機の再予約をしてもらいました。
フィリピン航空は、乗り継ぎ便に遅れたときの対応について公式ホームページに対応が明記されています。こちらはLCCよりもきちんと対応します。理由や状況によっては再予約だけではなく、ホテルなども提供してくれます。
まずはおちついてチェックインカウンターのスタッフに事情を説明し対応を仰ぎましょう。
マニラのニノイ・アキノ国際空港を実際に利用した感想
ニノイ・アキノ国際空港を初めて利用したときは羽田空港からの直行便での利用でしたので、空港の明るさや清潔感などに違いは感じたものの、他の海外の空港とそんなに大差を感じることはありませんでした。これまで空港を利用していて、危険を感じたことや犯罪に巻き込まれる経験も幸いなことにありません。ただ毎回ニノイ・アキノ国際空港を利用する時はリラックスできないのが正直な感想です。毎回無事に搭乗できるとホッとします。
まとめ
ニノイ・アキノ国際空港での乗り継ぎについてまとめました。
マニラで乗り継ぎチケットを購入する場合はターミナル移動のしやすさと、遅延による乗り継ぎ失敗時の航空会社の対応などを考慮して購入するのがオススメです。個人的には以下の順位をお勧めします。
1フィリピン航空でまとめて購入
2セブパシフィック航空でまとめて購入
3それ以外は乗り継ぎ時間にかなり余裕をもって購入
そして直前に空港内のルールや、航空会社のルールが変わることがよくあります。Facebookで公開されたり、登録した自分のメールアドレスへ送られてきます。必要な情報を見逃さないように出発前から確認しておくようにしましょう。