セブ島最大のお祭り、シヌログ祭り(Sinulog Festival)をご存知ですか?
1月に入りお正月モードが落ち着くと、セブ市内ではシヌログ祭りに関する曲が大音量で流れ、フィリピン人は準備に入ります。
私自身も、今まで気にはなっていたのですが参加できておらず、今年2020年に初めてシヌログ祭りに参加することができました。
今回は、セブのシヌログ祭りに行ってみたいという方に向けて、体験談を交えながら、シヌログ祭りの見どころや注意点について紹介します。
ぜひ参考にしてみてくださいね。
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シヌログ祭り概要
シヌログ祭りとは
シヌログ祭りとは、セブ島最大のお祭りです。
サント・ニーニョといわれるイエス・キリストの幼少時代を模した人形を讃えるのが起源とされており、お祭りの開催場所ではサントニーニョ人形を抱いたフィリピン人の方をたくさん見かけます。
シヌログ祭りの由来
毎年、国内外から約300万人を超える人々が集まるシヌログ祭り。
このお祭りでは「サントニーニョ(Sto Nino)」の像を讃えるため、ダンサー達は像を抱えながら街中を踊ります。サントニーニョとは、Santo:聖なる/Nino:子供の意味で、幼い頃のイエスキリストを指しています。
この像は1521年にマゼランによりもたらされてから、フィリピンの宗教の多くをしめるカトリック教の信仰の象徴になっています。
多彩な魅力で毎年多くの人を魅了するシヌログ祭りですが、500年以上の歴史を持つ伝統的なお祭りでもあり文化的な面を知れるところも面白いです。
いつからはじめるの?
実は、シヌログ祭り自体は12月から始まっており、各地でお祭りにちなんだイベントが開催されています。
1月に入ると街中で、大きなスピーカーからテーマ曲が大音量で流れるので、気分はすっかりシヌログモード。
なかでもメインとして注目されるのは、お祭り最終日の1月第3日曜日に行われるグランドパレードです。
地区単位や学校単位で選出されたダンサーたちが、派手な衣装とダンスで街を盛り上げます。
シヌログ祭りの開催場所と開催時間
開催日
1月の第3日曜日は、シヌログ祭りグランドパレードが行われることで有名です。
その前の金・土曜日も、マクタン島でボートのパレード、セブ市内でシヌログクイーンコンテストなどが開催されていますよ。
メインとなるパレードですが、2020年はコロンという地域の近くにあるセブシティ・スポーツセンターから始まり、マンゴーストリートやオスメニアサークルを経由して、またスポーツセンターの場所まで戻ってくるというルートでした。
このルート付近を中心に、人が密集し露店がたくさん立ち並びます。
開催時間
パレードが本格的に動き出す時間の目安は、昼の12時頃です。
ルートは、開催直前になると公式サイトにて確認することができますよ。
シヌログの見どころを紹介
大迫力のパレード
シヌログ祭りの見どころはなんといっても、大迫力のパレードです。工夫を凝らしたパレードフロート(山車)は、圧巻です。
しかも、ほとんどすべてが参加者たちの手作りというのも驚きですよね。
ダンサーたちが、おそろいの豪華な衣装に身を包み、一生懸命に街を練り歩く姿は、美しくかっこいいですよ。
カメラを向けると快くポーズをとってくれますし、一緒に写真を撮るのも、お祭りの思い出におすすめです。
メイン会場でも鑑賞することができますが、街を歩いているだけで出会える確率が高いです。
数あるチームの中から、ぜひお気に入りのチームを見つけてみましょう。
グランドパレード
最終日である日曜日には、最も見どころのあるグランドパレードが開催されます。
コンテスト形式でナンバー1を決定するダンスパレードで、華やかな衣装をまとったダンサー達が、見るものを魅了する美しい踊りを披露します。
コンテストの審査基準はダンスの表現力や創造力など様々な項目があり、優勝を目指すため各グループとも迫力のあるダンスです。優勝したグループは輩出した地域に栄誉をもたらすため、集大成のダンスを披露します。
フルビューパレード(Fluvial Parade)
グランドパレード前日である土曜日には、マクタン島沖の海でフルビューパレード(Fluvial Parade)が行われます。
早朝から始まるこのパレードは、ローカル感も味わえるため街中とはまた違った楽しさが感じられます。そのためアイランドホッピングツアーなどマクタン島から出航するアクティビティを決行できないことがあるようです。
フィリピン人のDIY力
フィリピン人のDIY力には、目を見張るものがあります。(※DIYとはDo It Yourselfの略で、素人が自分で何かを作ったり修繕したりすること)
パレードの衣装や小道具など、手作りで作っていますが、衣装もかなりこだわっているので、ぜひ細かいところまで見てみてください。
また、一般の参加者でも、Tシャツを切ったりビーズをつけたりして、オリジナルの『シヌログTシャツ』に仕上げます。
一人ひとり個性が出ているので、それを見ているだけでも面白いですよ。
見ていると真似したくなること間違いなしなので、モールで100ペソくらい(約218円)のシヌログTシャツを買って、事前に何か工夫しておくことをおすすめします。
カラフルな装飾
お祭りでは、何から何までカラフルにしてしまうのがフィリピンスタイルです。
ヘアカラーやフェイスペイント、タトゥーなど、様々なデコレーションができる露店が立ち並んでいます。
また、シヌログ祭り特有の、鳥の羽をあしらったヘアアクセサリーも数種類売っているので、自分のお気に入りのものを見つけてください。
好きな色に身を包み、どんどんお祭り気分を盛り上げましょう。
夕方ごろになると、フェイスペイントや絵の具、汗や水でかなりカラフルな顔になってしまいます。
気になる方は、メイク落としやタオル、化粧品をもっておくと安心ですね。
クイーンコンテスト
ミスセブ(Miss Cebu)を決めるために行われる「クイーンコンテスト」では、美しい女性たちが称号を手にするために熱い戦いを繰り広げます。ゴージャスな衣装を身にまとって美女たちが美しさを競うクイーンコンテストは、観客から歓声が湧き大盛り上がりです。
また1週間前からは、観光地としても有名なセブ最古の教会「サントニーニョ教会」での日曜巡礼(サンデーチャーチ/ミサ)で様々な催しが行われます。
祭りの締めは花火!
セブ市内の大きなショッピングモールが開催する花火も、見どころのひとつです。1月にも関わらず、大迫力の打ち上げ花火が楽しめますよ。
2020年のグランドパレードの日は、19時にSMシティ、20時にSMシーサイド、21時にアヤラモールと、タイミングをずらして花火が上がっていました。
全部行けそうに感じますが、道が普段に比べてとても混雑するため、残念ながらどれかひとつしか参加できないでしょう。
私は今回、アヤラモール の花火を鑑賞しましたが、ビルに反射する光やヤシの木と花火の融合を一度に見れて、セブらしくて面白かったですよ。
モールの公式ホームページを参考にして、ぜひダイナミックな花火でお祭りを締めくくりましょう。
公式ホームページ
- アヤラモール:https://www.ayalamalls.com
- SMシティ:https://www.smsupermalls.com/
- SMシーサイ:https://www.smsupermalls.com/
シヌログ祭りの楽しみ方
SNSなどから情報を集める
スケジュール・パレード参加の注意事項、禁止事項などが画像とともに掲載されているのでかなり役に立ちます。全て英語での記載ではありますが、画像にイラストがついているのでとても分かりやすいです。
FB:TheGreatSinulogFestival
Instagram:SinulugFestival2020
ホームページ:https://www.sinulog.com.ph
シヌログTシャツを準備
シヌログ祭りに参加する上で最も重要なのがTシャツ!今年は2020年なので「 SINULOG2020 」と書かれたTシャツなどのグッズがお土産屋さんで購入できます。そこでTシャツを選ぶ際のポイントです。
シヌログ祭りはカラフルな色のペイントを顔や服に付け合うお祭りなので、白いTシャツの方ペイントが映えてお祭りの後も思い出が残りおすすめです。当日は現地の方々、世界中から集まる観光客の方々と、フレンドリーにペインティングし合いながらお祭りムードを満喫しましょう。
パレードを最前列で見物するなら朝からスタンバイ
パレードでは色鮮やかで華やかな衣装のダンサー達が、「Pit Senor, Viva Pit Senor」(ピトセニョール、ビバピトセニョール:イエス様お力を、イエス様万歳)と言いながら行進して行きます。
パレードのメインであるオスメニアサークル付近はたくさんの観光客で大混雑。良いポジションでパレードを見るのであれば、朝早くから見物の場所を確保しておくのがおすすめです。
グランドパレードのルートを確認する
パレード中はどこもかしこも人だらけ。
夏の花火大会のように人が多い方に流れて着いて行くと、全く違う方向に進んでしまうことがあります。シヌログ最終日のグランドパレードは、先にルートを覚えておくことでしっかりと楽しみましょう。
パレードのルートは近年あまり大きな変化はありません。セブシティスポーツセンターの近くから付近からスタートし、夜の繁華街でもあるマンゴーストリート、オスメニアサークルを通り、スタート地点に戻ってきます。
1人ではなく複数で参加する
パレードを最前列で見ようとせっかく朝から場所取りをしていても、パレードが始まるまでにトイレやコンビニに行くなど1人ではできないことが多いため複数での参加をおすすめします。
また1人よりも複数の方が何かトラブルに巻き込まれた時にも安心です。またパレード中にはぐれてしまった時のために、集合場所と集合時間を決めてきましょう。
シヌログ祭りの持ち物
パレードが行われる道の周辺は毎年非常に混雑しているため、荷物は極力少なくしましょう。
スマートフォンやカメラなどの貴重品は自分の見える位置に持つなど、管理はいつも以上に気を配ってください。また朝から場所取りする方は、熱中症予防・日焼け対策がとても重要です。
【サバイブするための持ち物】
- 日焼け止め
- 帽子
- 日傘
- 水
- お菓子
【十分管理して持ち運ぶもの】
- スマホ
- カメラ
- 小銭
※持ち物は必要最低限、お金も財布ごとでなく小銭入れにわけて持参しましょう。
シヌログ祭りの注意点
通信規制
シヌログ期間中はテロ防止のため通信規制があり、お祭りの最終日やその前日は、電波はほとんど使えません。
アナウンスがあるのでセブの方に聞くと詳細を教えてもらえますが、そのとおりにならないのがフィリピンらしいところ。
待ち合わせや連絡には当然使えませんので、予定をあらかじめ立てておく、集団行動から外れないということを徹底しましょう。
万が一連絡を取りたくなった場合は、Wi-Fi環境のある場所に入ることをおすすめします。
日本と違って、大手のチェーン店であればほとんどWi-Fiがあります。
しかし、当日は混雑していますしWi-Fiの速度も通常より遅いです。自分専用の通信環境がない方は気をつけましょう。
交通規制
タクシーやバイクタクシーは、夕方まで通常よりも捕まえやすいです。
会場の近くであればバイクタクシー、少し離れたところならタクシーがおすすめです。
しかし、夜はどの乗り物もお客さんを乗せているので、21時以降になると帰るのに苦労するかもしれません。
体力に自信がない方や混雑を避けたいという方は、19時頃に切り上げるなど、できるだけ早めに行動しましょう。
セブの方の足である、ジプニーに乗り慣れている方でも注意が必要です。
コロンに向かうジプニーは、基本的にコロンの手前までしか入ることができません。
アヤラやSM周辺はあまり影響がなく、日常と同様のルートで動いていますが、人が多いので混雑は避けられません。
水分補給
1月とはいえ、セブの最高気温は30度を越すため、水分補給は大切です。日本の夏と変わらない暑さなので、意識して水分を取るようにしましょう。
よく冷えたペットボトルの水は、1本20ペソ(約44円)で売っています。
そこまで冷たくない水が良いという方には、上の写真のようなウォーターサーバーで水を汲むのもおすすめです。
ペットボトル1本分だと3ペソほど(約6円)です。
露店がたくさん出ているので、ジュースやシェイクが飲みたいという方もすぐ購入できます。
倒れてしまったら、楽しいお祭りも台無しです。体調管理には気をつけましょうね。
服や顔が汚れる
お祭りなのに、どうして汚れるの?という疑問を持つ方も多いかもしれません。
「キャー」と聞こえたら、よく周りを見てみましょう。
シヌログ祭りの会場付近の一部では、絵の具を持った若者たちが誰彼構わず通りかかる人全員をカラフルにしてしまうゾーンがあります。
また、祭り終盤の夕方になると、水が撒かれる場所もありますし、人とすれ違うだけで服が汚れてしまう場合もあるので、かなり注意が必要です。
顔も服もとにかく汚れるので、この文化も一緒に楽しみたいという方は、汚れても良い格好で挑むことをおすすめします。
絶対に汚れたくないという方や、天然ゴム製品の使用で引き起こされるラテックスアレルギーなどの皮膚疾患をお持ちの方は十分に気をつけてくださいね。
貴重品の管理を十分にする
荷物の管理で気をつけるべきなのが人混みの中でのスリや置き引き。
海外旅行慣れしている人こそ、ここセブ島のシヌログ祭りでの貴重品管理は注意が必要です。この期間はたくさんの観光客が集まりますが、それと一緒にフィリピンの各地からスリ集団も集まってくるのだとか。
私自身もセブ島に長期で滞在してい日本人がスリの被害に遭ったと聞きました。斜めがけのバッグやウエストポーチは安全と思いがちですが、刃物で切られて中身を盗まれることもあるそうです。
その他注意しておくべきことは以下の通り
国内はもちろん、世界各地からパレードを見に来る人の数は300万人以上。これだけ大規模なフェスティバルであり、日本とは全く違う環境ですので楽しむために気をつけたいことをまとめました。
✔︎高価なアクセサリーや服装は控える
✔︎携帯電話やカメラなどの貴重品の管理を十分にする
✔︎カバンを持って行く場合は手前荷物など自分が見える位置にもつ
✔︎必要ないものは極力持っていかない
✔︎熱中症対策としてペットボトルの水などを持参する
✔︎動きやすい服装と靴でいく
✔︎露出の多い服装は避ける。緊急時の連絡先を知っておく
✔︎1人ではなく複数人数で参加するのがおすすめ
✔︎はぐれた際の集合地点、集合時間を決めておく
✔︎外出の際は時間に余裕を持つ
シヌログ以外のフィリピンのお祭り紹介
お祭り大好きなフィリピン!実はフィリピンにはセブ島を含め5つの大きなお祭りがあります。
1月:今回ご紹介したセブ島の「シヌログフェスティバル」
1月:フィリピンの首都であるマニラの「フィーストオブブラックナザレ」
2月:フィリピンの避暑地バギオで「パナグベンガバギオフラワーフェスティバル」
8月:最近留学先としても選ばれるようになってきたダバオの「カダヤワンサダバオ」
10月:ネグロス島で最も大きな首都であるバコロドの「マスカラフェスティバル」
まとめ〜シヌログ祭りに参加してみよう
シヌログ祭りの雰囲気は掴んでいただけましたか?
注意点もたくさんお伝えしたものの、やはりお祭りの雰囲気や、現地の方に混ざってその土地の文化を楽しむというのは、とても有意義なことです。
合言葉は、「聖なる幼きイエス、お力を!」という意味の「Pit Senor!(ピッセニョール!)」。
フィリピンでは、セブの人があたたかく歓迎してくれるので、あなたも一緒に混ざって楽しめること間違いなし。ぜひあなたもシヌログ祭りに参加してみませんか?
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セブ島でアクティビティをしたい!そう思っても、どれを選んだらハズれないのか心配ですよね。今回は、たくさんの方に選ばれているオプショナルツアーを3つに絞ってご紹介します。
ぜひセブ島観光の参考にしてみてくださいね!
評価 | |
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ポイント | 大迫力のジンベイザメとシュノーケリングできる |
ポイント | 透明度抜群のスミロン島へアイランドホッピング |
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