サンペドロ要塞を見学する前に知っておきたい歴史と見どころを一気に紹介!サンペドロ要塞といえば、セブ市観光のツアーに必ず含まれているほどの有名観光スポットです。セブ島の歴史において、非常に重要な役割を果たしてきたサンペドロ要塞ですから、ぜひとも見学しておきたいですね。
でも、サンペドロ要塞を実際に訪れても、ていねいな日本語による解説等はありません。そのため、訪問前にどんな史跡なのか、少し知識を入れておきたいところです。そこで今回は、サンペドロ要塞の歴史的背景や見どころについてまとめてみました。見学する前に知っておきたい情報を盛り込んでいますので、観光に出かける前にチェックしてみてください。
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サンペドロ要塞について

サンペドロ要塞は、セブ島のセブ市にある歴史的建造物です。スペイン統治時代、スペイン人によって建てられました。イスラム教徒や海賊からセブを守るために作られたものですが、その後も軍事施設として、さまざまな形で活用されてきました。
現在では、「プラザ・インデペンデンシア(独立広場)」という名のもとに、公園として観光スポットとされており、セブの人々の憩いの場ともなっています。1565年に建設が開始されており、フィリピン最古の要塞でもあります。
- 施設名: Fort San Pedro(サンペドロ要塞)
- 所在地: A. Pigafetta St, Cebu City, Philippines(Plaza Independenciaのすぐ近く)
- 開場時間: 8:00~18:00頃
- 入場料:大人:30ペソ(約70円)、子供:20ペソ(約45円)
- 電話番号: +63-32-256-2284
- アクセス:セブ市中心部(Colon周辺)から車で約10~15分
サンペドロ要塞への行き方

サンペドロ要塞は、セブ市の歴史的中心地であるプラザ・インデペンデンシア内に位置し、観光や歴史探訪におすすめなスポットです。アクセスも良好で、公共交通機関や配車アプリを利用して簡単に訪れることができます。
アクセス方法
サンペドロ要塞へは、セブ市内からジープニー、MyBus、またはタクシー、Grabでアクセスできます。ローカル交通に慣れている方にはジープニー(約10〜15ペソ/約27〜40円)が最安ですが、観光客にはGrabやタクシーの利用が安心でおすすめです。
Grabを使えば市内中心部から約5〜10分で到着し、料金は約100〜130ペソ(約260〜340円)程度です。また、サントニーニョ教会やマゼランクロスから歩いてアクセス可能で、コロンストリートやカルボンマーケットからも近く、歩いて10分以内の距離にあります。

SMシティセブからアクセス
SMシティセブからサンペドロ要塞までは約4km、車での所要時間はおよそ10分です。タクシーやGrabを利用すれば、料金はおおよそ90〜110ペソ(約240〜300円)です。
MyBusを利用する場合、SMシティ発のバスでコンパニア・マリティマ下車、徒歩約5分で要塞に到着できます。バスの料金は約25〜40ペソ(約65〜105円)とリーズナブルです。
配車サービスアプリのGrabが便利
セブ島観光で最も手軽なのが、スマートフォンで使える配車アプリ「Grab」です。目的地を入力するだけで、現在地からサンペドロ要塞までの所要時間や料金がすぐにわかります。
料金は100〜130ペソ(約260〜340円)程度で、乗車時間は市内中心部から約5〜10分です。料金が事前に確定し、ぼったくりの心配がないため、初めてセブを訪れる方や言語に不安がある方にも安心して利用できます。


サンペドロ要塞の入場料

サンペドロ要塞の入場料は大人一人30ペソとなっています。7歳以上の子どもは20ペソです。車で行く場合は、駐車場代が乗用車1台につき20ペソかかります。サンペドロ要塞は無料ではありませんが、料金はそれほど高くありません。外国人料金はなく、フィリピン人も同じ入場料となっているので、良心的です。
中はよく手入れされていますし、貴重な資料が展示されたスペースもあります。それなりの広さもあって楽しめますので、この料金はリーズナブルだと思います。チケットオフィスでは、額面の大きなお札ではお釣りがないといわれることもあります。少額紙幣を用意していくのがおすすめです。
- 大人:30ペソ
- 子供:20ペソ
- 駐車場代:20ペソ
サンペドロ要塞の歴史

スペイン統治時代の建設
サンペドロ要塞の歴史は、今から450年ほど前にまでさかのぼります。スペイン統治時代に作られたスペイン人の砦であり、フィリピン最古の要塞です。後にフィリピン総督府初代総督となるミゲル・ロペス・デ・レガスピがセブ島に到着した、1565年に建設が始まったとみられています。
要塞の名前は「サンペドロ(San Pedro)」となっていますが、これはレガスピが乗っていた船の名前に由来すると考えられています。
石造りへの再建
この年、フィリピンが植民地となったわけですが、当初のサンペドロ要塞は木造でした。その後、石造りの要塞に再建されますが、石造り要塞の建設がはじまったのはいつなのかはっきり分かっていません。
砦の門には1738年と書かれており、この年に完成したことを伝えています。18世紀には、イスラム教徒の海賊に対する見張り台としての役割をはたしていました。19世紀末のフィリピン革命時代には、フィリピン人によって攻撃され要塞として活用されました。
スペイン統治後の変化
その後、1898年にスペイン統治が終了すると、要塞は正式にセブの人々のものとなったのです。1937年から1941年までは学校として、多くの人がここで教育を受けました。第二次世界大戦中は、捕虜収容所、あるいは負傷者のための緊急病院としても機能しています。
戦後は陸軍キャンプとして用いられたこともありましたが、1950年以降にセブガーデンクラブが権利を引き継ぎ、内部を整備して中庭を作りました。
要塞のその後
1957年ごろ、中庭に動物園が作られたこともあります。しかし、要塞はかなり損傷していたため、その後にはじまった修復工事と同じタイミングで動物園は移転されました。サンペドロ要塞の修復には、かなりの時間と労力が費やされました。可能な限りオリジナルに近づけるために、セブ沿岸の海底から運び込まれたサンゴ石が使われました。
これをブロック状に研磨して建築材料として使用したのです。現在修復された本館はセブ観光省のオフィスとして活用されています。敷地内には博物館があり、中庭は野外劇場として、その周辺は公園として公開されています。絵画や彫刻などのスペイン工芸品が展示されており、砦の外にはレガスピの像が置かれています。
サンペドロ要塞の見どころ

サンペドロ要塞の構造
サンペドロ要塞は上から見ると三角形をしています。海に面した部分には大砲が配備され、壁の高さは6.1m、厚さは2.4mにも及びます。
塔の高さは地上から9.1m、円周は380mです。市街地方面の入口から入ると、合計14門の大砲が設置されていたことがわかります。これらの多くは現在も保存されています。
内部展示
中に入ると、1階には中庭と展示スペースがあり、サンペドロ要塞やセブの歴史に関する資料が展示されています。2階は要塞の壁を一周できるようになっています。展示スペースの向こうにはチケットオフィスがあり、ここで入場料を支払います。
ボランティアガイドもいるため、ガイドの利用もおすすめです。ただし、ガイドは全て英語で行われます。入場料を支払った先には横道があり、「砦の聖母」像が置かれているセクションがあります。このセクションについては後述します。
中庭

中庭はよく手入れされていますが、日陰の場所は少なめです。スロープを上って2階に行くと、要塞の壁の上に遊歩道が整備されています。海に向かっていくつもの大砲が設置されており、過去の姿を想像しながら歩くことができます。壁に使用された建築材料を観察すると、サンゴ石が使われていることが分かります。修復時にもサンゴ石が使用されたことが特徴です。セブ島の要塞ならではの特色です。
現在は植物が植えられ、緑豊かなエリアとなっています。複数の砲台があった要塞の壁は、一周できるように設計されています。遊歩道は広く、ベンチなども設置されています。植物に囲まれた穏やかな雰囲気の中で、当時の存在感ある砲台が過去を伝えています。かつて見張り台として使われた小さな塔もあります。砦の角に設置されており、かつては武器庫としても利用されていました。
現在は中に入ることはできませんが、外側から覗くことができます。塔内は意外に広く、昔の兵士たちがここに滞在していたと想像できます。砦の上の遊歩道を歩きながら、周囲の景色を楽しむことができます。晴れた日には、写真撮影にぴったりなスポットとなっています。サンペドロ要塞は丁寧に修復され、今も堂々とした姿を保っています。石畳の道も整備され、保存状態が良好な建物を眺めると、まるでスペインの甲冑を着た兵士が現れるような雰囲気があります。
雰囲気が良い
三角形の中庭は美しく、ウェディングパーティーの会場としても利用されています。防御壁の上の遊歩道にあるベンチには、よくカップルが見られます。また、夜にはライトアップされ、石畳の要塞がロマンチックに演出されるため、デートスポットとしても人気です。
入場料が必要なため、比較的安全とも言えます。1階の中庭に面した休憩スペースにはベンチがあり、ここからライトアップされた中庭の木々や建物をじっくり鑑賞できます。要塞の3つの角には、それぞれ堡塁があり、名前が付けられています。南西は「ラ・コンセプシオン」、南東は「イグナシオ・デ・ロヨラ」、北東は「サン・ミゲル」と呼ばれていま

サンペドロ要塞「砦の聖母」

「砦の聖母」または「救済の聖母」と呼ばれる聖母マリア像があります。ここは、砦の中で最も訪問者の多い場所のひとつですので、立ち寄ってみてください。チケットオフィスで入場料を払った後、右に曲がって少し行ったところに小さな道があります。そこにあるのが、「砦の聖母」像です。これはフィリピンで2番目に古い聖母マリアの像だといわれています。ただし、オリジナルは第二次世界大戦で焼失しており、現在見られるのはレプリカです。
このマリア像の隣には小さな井戸があり、マリア像は1570年から1575年の間に井戸の隣にあるのが発見されました。この井戸の水を使ってさまざまな治療が行われたため、人々はこの井戸とマリア像を神聖なものだと信じたのです。もともとはセブ王が洗礼を受けた際に贈られた像だと伝えられています。そのあと、スペイン人が去ってしまうと、いったんこのマリア像は忘れ去られてしまいました。
しかしその後、レガスピが遠征隊を率いてやってきたときに、このマリア像が再び注目を浴びるようになったと考えられます。この井戸は、願い事が叶う「魔法の井戸」として人々に親しまれています。コインを投げるとなんでも願いが叶うそうですので、試してみてはどうでしょうか。
サンペドロ要塞の博物館
サンペドロ要塞には小さな博物館もあります。広さはそれほどありませんので、サクッと見て回ることができます。豪華に描かれたさまざまな絵画、スペイン人がセブにやってきたときの船の模型や、1898年8月13日のマニラ湾海戦の際に乗組員の一人から奪った旗の原型などが展示されています。
大きな掲示板があり、セブ島の歴史が詳しく説明されています。セブとこの要塞の歴史について、理解を深めることができるでしょう。セブは、スペイン人、日本人、そしてアメリカ人によって支配された島です。そのような複雑な歴史を見つめてきたサンペドロ要塞の背景を知ったうえで建物を見学すれば、より身近に感じることができます。また、サンペドロ要塞の外の街を歩くときも、それまでとは異なる視点でセブの街を見ることができるはずです。
サンペドロ要塞見学の所要時間
サンペドロ要塞は、全体の面積としてはそれほど大きくありません。しかし、中庭、博物館(展示スペース)、砦の上にある遊歩道、聖母マリア像と井戸など、見どころが多いので、じっくり見学すれば、30分から1時間は必要でしょう。
中庭や砦の上からは写真撮影もしたくなると思います。時間に余裕をもってお出かけください。また、昼間だけでなく、ライトアップされた夜の姿を見学するのもよいと思います。ただし、要塞内部はともかく、要塞エリアの外は夜の治安は決していいとはいえません。ホテルからはタクシーなどを利用するのがおすすめです。


サンペドロ要塞周辺の見どころ
サンペドロ要塞はセブ市の中でもにぎやかなエリアに位置しています。
周辺には複数の見どころが点在していますので、あわせて観光すると時間を有効活用できますよ。サンペドロ要塞から歩いて行ける見どころについて紹介しておきます。
サントニーニョ教会

サンペドロ要塞の西側にあるのがサントニーニョ教会です。1565年に建てられたローマカトリック教会で、これはフィリピン最古のものになります。サントニーニョは、少年時代のイエスキリストのことを指しています。教会の中にはサントニーニョ像が安置されており、毎日多くの人が訪問するスポットです。
マゼランがセブ島に上陸したおり、セブ王とその妃に洗礼を行いました。これがきっかけでフィリピンにキリスト教が広まったとされています。マゼランがファナ女王に贈ったのがサントニーニョ像であり、フィリピンのキリスト教普及のシンボルとなっています。その後、数々の戦火を生き延びたサントニーニョ像には奇跡の力があると信じられ、たくさんの人によって親しまれるようになりました。

マゼランクロス

サントニーニョ教会に隣接して八角形の礼拝堂があります。その中に収められているのが、マゼランクロスです。マゼランクロスは、マゼランがこの地で洗礼を行ったときに使われた十字架です。サントニーニョ像と同じく、マゼランクロスもセブの人々にとってはたいへん神聖なものです。かつては、木製のマゼランクロスの一部を削って煎じて飲むとどんな病気も治してくれると信じられていた時期がありました。
そのため、たくさんの人がこの十字架を削り取っていったため、マゼランクロスを守るために、レプリカが作られたのです。礼拝堂の中央に置かれているのは、このレプリカの十字架であり、本物はレプリカの中に入っていると説明されています。しかし、セブの人の中には、オリジナルの十字架はすでに失われてしまっていると信じている人も多いようです。マゼランクロスが収められている礼拝堂の建物は、1834年に造られたものです。

コロンストリート
サントニーニョ教会からさらに北西に行ったところにある、にぎやかな通りです。この地区全体は「コロン」と呼ばれており、いつも人々で混み合っています。
コロンストリート沿いにはショッピングモールやスーパーマーケット、露天商などが建ち並び、さまざまなアイテムが販売されています。お手頃価格で買い物できるため、たくさんの人が訪れますが、スリなども多いので観光する際は注意してください。

カルボンマーケット
カルボンマーケットはサンペドロ要塞からは西南西の方角にあります。セブの台所ともいうべき、食品マーケットです。新鮮な海鮮や肉類、野菜、果物など、ありとあらゆる食料品が扱われています。規模が大きく安く買い物できるため、セブ市だけでなく近郊の島々からも買い物客が訪れます。
観光客の私たちにとっては、あまりショッピングする場所とはいえませんが、いかにもフィリピンっぽい風景と雰囲気が楽しめる場所です。ただし、ここもコロンストリート同様、治安はよくありません。特に外国人観光客は目立つので、くれぐれも貴重品管理を徹底したうえで散策しましょう。

サンペドロ要塞で歴史を感じよう!
セブ市で最も重要な観光スポットの一つ、サンペドロ要塞を紹介しました。敷地内の見どころが多く、グリーンエリアもきれいに整備されているので、じっくり時間を取って見学したい場所です。
セブの歴史において、あるいは人々にとって、とても重要で存在感のある建造物です。今回の記事で理解を深めたうえで、鑑賞してみてくださいね。
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