南国といえばきれいに透き通った海。
フィリピンのセブ島旅行を考えている方の大半はビーチやリゾート地で過ごすことが多いでしょう。
セブ島の魅力は海もそうですが、壮大な緑の自然もそのうちの1つです。
ここでご紹介するオスメニア・ピーク(Osmena Peak)はセブ島でもっとも高い山と呼ばれながらも、30分ほどで頂上まで行けるラフな登山が可能です。
その行き方と、実際に登った様子などをまとめてみました。
※1フィリピン・ペソ=約2.1円
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オスメニア・ピークとは?
オスメニア・ピーク概要
セブ島では最も高い山でその標高は1,015メートルです。最も高いとされながら、登山口から山頂までは30分ほど。
山頂付近はかなり空気が澄んでおり、街中の排気ガスの臭いや煙たさは全くありません。
気軽にセブ島の最高峰に登れることから秘かに注目を集めています。
オスメニア・ピークの場所
オスメニア・ピークはセブシティから55キロメートル南下した所にあるダラゲテ(Dalaguete)の町からバイクタクシーで40分ほど上った場所。
人気のあるジンベイザメ・ツアーのポイント、オスロブの町より手前(セブシティとオスロブのちょうど真ん中)にダラゲテがあります。
渋滞がなければ車で約2時間で到着。交通量が多い朝方や夕方の時間は片道約3時間以上かかる場合もあります。
登山のおすすめのシーズン
オスメニア・ピークは乾期の12〜2月がベストシーズン。
しかしながらセブ島の気候は変わりやすく、天気予報はあまり当てにならないものです。
雨期に訪れても晴れていることもありますし、乾期でも雨が降っていることもあります。
3〜5月はセブ島で最も暑い時期になるので、この時期に登頂する場合は特に熱中症に注意が必要です。
セブからオスメニア・ピークへの行き方
登山口までの行き方1. ローカルバスでダゲラテまで
ダラゲテ行きバスに乗るにはセブ市内からサウス・バスターミナルへ行く必要があります。
セブには北上専用のノース・バスターミナルもあるので間違えないようにしましょう。
タクシーの運転手に「サウス・バスターミナル」というと大体は理解してくれるでしょう。
着くと数多くのバスが待機しています。施設内のファストフード店や小さなコンビニで多少の軽食は購入可能です。
バスターミナルのスタッフに「ダラゲテ」と伝えると該当するバスまで連れて行ってくれます。
下車するバス停は「エスキーナ・マンタロンゴン」(Eskina Mantalongon)。約2時間で着きます。
乗車後にバスの添乗員が150ペソ(約315円)の集金に来ます。このとき到着した際に教えてもらうよう頼むと安心ですね。
※ ダラゲテ
登山口までの行き方1. ダゲラテからバイクタクシー
バスを下車するとたくさんのバイクタクシーの運転手が客引きをしています。
そこで人数に合った台数を確保。一気に山を上り、登山口まで案内してくれます。
降ろされた場所から石畳にそって上がっていくと小さな小屋があり、そこが登山口です。
帰りに拾うのは難しいため、同じ運転手に往復で料金を払います。料金は必ず最後に払いましょう。
行きに払ってしまうと帰られてしまう可能性もあります。
値段交渉次第ですが200ペソ(約420円)が相場。外国人だと高めに料金を請求されるかもしれません。
2人だと運転手と合わせて3人乗りになることもありますが、しっかり400ペソ(約840円)請求されます。
複数で利用する場合は値段交渉をしてみてください。
登山口までの行き方2. 運転手付きレンタカー
値段はローカルバスより高値ですが、楽さと安全面では運転手付きレンタカーがおすすめです。
宿泊先のホテルまで規定の時間にネームカードを持ったドライバーが迎えにきてきれます。
専属ドライバーなので「オスメニア・ピーク」と伝えると直接登山口まで連れて行ってくれます。
帰りもホテルまで直行なので、現地の交通機関に不安がある方はレンタカーで行くことをおすすめします。
予約方法はインターネットから旅行会社のサイト、または現地ツアー会社をとおしてできます。多くの場合は予定する日の前日の午後16時〜午後18時まで予約が可能です。
登山口から入山する
登山口では名前や国籍、登り始めの時間などを記入する登山届を書き、30ペソ(約63円)の入山料を払います。
任意でグループに対して1人ローカルガイドをつけることができます。ガイド料金は100ペソ(約210円)です。
その他10ペソ(約21円)で杖のレンタル、5ペソ(約11円)でトイレ使用が可能。
トイレは現地スタイルであまりきれいではありません。
またトイレットペーパーは付いていないことの方が多いので、持参するようにしましょう。
オスメニア・ピークからセブへの帰り方
バスとバイクタクシーを利用した場合、登山口まで乗せてもらったバイクタクシーで最初に下車した町まで戻ります。
行きで降りた反対側の車線にセブ市内方面行きのバス停があるので、そこで帰りのバスを待ちます。
不定期に来るバスを人さし指を上げて止めます。フィリピンでは人さし指を挙げる行為が公共交通機関を止めるサインです。
セブ方面へ向かう公共のバスはほぼセブ市内へ行くバスなので焦らず気長に待ちましょう。
バス停がわからない場合も人さし指を挙げれば、基本どこでも停車してくれます。
朝早く行けば帰りは夕方の渋滞に巻き込まれずに、スムーズにストレスなくセブ市内へ到着できるでしょう。
実際にオスメニア・ピーク登山を体験
ガイドのトラブルに注意を
登山口を抜けると子どものガイドが客引きをしています。
山頂までガイドをしてくれるそう。私はお断りしましたが、子どものガイドがかなり目立っていました。
さりげなく一緒に登って写真撮影を手伝おうとすることもあります。
子どもたちは自分からボランティアのように案内して来ますが、チップをもらえることを前提にしています。
トラブルを避けるためにもガイドをつけるのであれば、小屋で入山料を払う際にお願いして大人のガイドをつける方が無難です。
緩やかな登山、映える景色
道中は岩がゴロゴロしていて歩きにくさを感じましたが、傾斜は緩やかだったので疲れはさほど感じませんでした。
登山者層はフィリピン人や中国系の登山者が多く、ほとんどの人がラフな格好で登っていました。
中にはワンピースやビーチサンダルで登っている人も。それだけサクッと登れる山なのです。
30分ほど登ると周りの景色が一変。奇形の連なった丘があたり一面に広がりました。
所々にある小さな家から人が出入りして畑作業をしているのも見え、現地の人々の暮らしもうかがえます。
360度どこから撮っても絵になる奇形の丘はとても美しかったです。
空気のおいしい名所
思い出に一番先にある岩場に座って奇形の丘と写真を撮りました。
セブの街中の排気ガスやムワッとした肌に張り付くような独特の空気は、ここにはありません。
思わず深呼吸してしまうくらいきれいな空気でした。「空気がおいしいとはこういうことか!」と、初めて身をもってわかりました。
雲が全くない晴天の日はこの連なる丘の奥に青い海が広がるそうです。
セブ島の定番観光地は結構足を運びましたが、何度も行きたいと思える場所はここが初めてでした!
登山日のタイムスケジュール
当時オスメニア・ピークにいったときの大まかなタイムスケジュールです。
早朝の出発だったので渋滞に巻き込まれずに帰ってこられました。ローカルバスで行く際は満席で座れず立った状態のままなこともあります。
その点を考えると人の少ない早朝出発はおすすめです。
午前
- 5:00 タクシーに乗車しサウス・バスターミナルへ
- 6:00 バスターミナル到着
- 6:30 ダラゲテへ向けて出発
- 8:30 ダラゲテ到着。バイクタクシーで登山口へ
- 9:30 登山口到着、登山開始
- 10:15 山頂到着、写真撮影
- 11:00 下山開始
- 11:30 登山口到着、行きと同じバイクタクシーに乗り町まで戻る
午後
- 1:30 バスから下車した反対側車線にあるバス停でバスを待ち乗車
- 3:00 サウス・バスターミナル到着
オスメニア・ピークの楽しみ方3つ
セブ島なのにとても涼しくて快適
灼熱のセブ島ですが標高の高いオスメニア・ピークはとても涼しく、むしろひんやりした空気を感じます。
隠れた避暑地のようで山頂で太陽が当たっている場所でも暑さは全く感じません。
空気が新鮮で山頂では思わず何度も深呼吸をしてしまうほど。
「暑いから山登りは嫌だな〜」と考えている方は大間違い!暑いからこそ避暑地であるオスメニア・ピークはおすすめのスポットです。
オスロブでジンベイザメと泳いだ後にちょっとよってみるのもいいですね。
ピクニックをすると最高
文中にあるように30分でラフに登れるオスメニア・ピークはピクニックがおすすめ!
ダラゲテの町にセブンイレブンやパン屋など食料が買えるポイントがあるので、山頂に持って行って昼食にするといいでしょう。
山頂で食べると何でもおいしいと言いますが、本当に山頂の景色を眺めての昼食は最高です。
1泊2日でキャンプ泊
登山口でテントや寝袋のレンタルもしています。ですから食料のみの持参で手ぶらでキャンプをすることができます。
街灯ひとつないオスメニア・ピークで見る頭上は、満天の星空なんだとか。
新月の月が見えない日に行くと普段の倍の星が肉眼で確認できるので、キャンプを考えている方は新月の日がおすすめ。
海側から上がる日の出も最高でしょう。
キャンプする方は防寒着をしっかり着て、寒さ対策をしましょう!夏のキャンプでも夜の冷えはかなりのものです。
オスメニア・ピークを楽しむための持ち物
ゴープロ
広角レンズで壮大な景色を写真や動画で撮れるアクションカメラ。
ピントなど難しいことを考えなくていいのでカメラ初心者でも使いこなせます。
オスメニア・ピークの大自然を一つの画面にギュッと収めることができるでしょう。広角レンズと大自然の相性はピッタリ!
羽織りもの
山の天気は変わりやすく急に雨が降ることも。オスメニア・ピークは標高が高いので空気もかなり冷えています。
いつでも雨が降る可能性があることを想定して、体が冷えないように羽織りものがあるといいでしょう。
キャンプを計画している人は長袖+羽織ものがあるといいです。
軽食
30分ほどで登れるのでピクニック感覚で登山ができます。山頂で食べる食事は最高な気分になるものです。
時間に余裕のある方は軽食の持参をおすすめします。
トイレットペーパー
きれいなショッピングモールのトイレですらトイレットペーパーはありません。
ここオスメニア・ピークのトイレも同様、便座もトイレットペーパーもない現地のスタイルです。
ノンアルコールのウエットティッシュだと手拭きや口拭きにも代用できるので、そちらもおすすめ。
カッパ
山の天気はすぐ変わります。
傘を使用するのは面倒に感じるので、山登りのアクティビティーにはカッパを使用するといいでしょう。
緊急用の防寒にもなるので非常に便利です。
オスメニア・ピークへ行く際の注意点
セブ島は常夏なのでオスメニア・ピークにも同じ服装で行く人がいます。
半袖でもちろんOKですが羽織りものは忘れないようにしましょう。冷たい空気中に雨が降ると体温がすぐに奪われてしまいます。
そして観光客が少ない穴場なので順路の整備が不十分です。
簡単な柵はありますが山頂の奇形の丘には柵が設けられていませんので、十分にご注意してください。
急な崖になっているので大変危険です。
そしてオスメニア・ピークは、ゴミひとつ落ちていない緑豊かな美しい場所。
出たゴミは必ず持って帰るのが世界共通の山登りのルール!危険があることや、次の人が気持ちよく登れるようマナーを守って登りましょう。
まとめ〜圧倒的大自然!セブ島の魅力は海だけじゃなかった〜
オスメニア・ピークは最も高いとされながら30分という短い時間でラフに登れる山でした。
フィリピンには緑豊かな自然が今も大切に残されています。
セブ島と聞くと海にフォーカスしてしまいがちですが、海だけじゃないセブ島の魅力を体験してみませんか?
海だけではセブ島を100%楽しんだとは言えません。海と山どちらも体験してセブ島の魅力を全て制覇しましょう!
あなたの旅も倍充実したものになるに違いありません。
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ポイント | 大迫力のジンベイザメとシュノーケリングできる |
ポイント | 透明度抜群のスミロン島へアイランドホッピング |
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ポイント | まるでチョコレートに見えるチョコレートヒルズ |
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ポイント | 島よりも長い桟橋がインスタ映えするナルスアン島 |
ポイント | たくさんの熱帯魚と泳げる最高のシュノーケリングスポット |
ポイント | 海上レストランでのランチが美味しい! |