セブ島の南東方向で、ボホール島の南端の対岸に位置する「バリカサグ島」は、それほどメジャーな島ではないため名前を聞いたことがない方も多いでしょう。しかし実はフィリピン屈指のダイビングスポット。
泳ぎたいダイバーが殺到し、なんと規制がかかってしまうほどの人気ぶりなのです!今回は世界中のダイバーが憧れる島の行き方、ホテル、代表的なダイブポイントなどその魅力を紹介します。
※1フィリピンペソ(PHP)=約2.5円
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バリカサグ島ってどんな島?

セブ島の東に位置するボホール島。チョコレートヒルズやメガネザルのターシャなど見どころたっぷりの島なので、セブ島滞在のついでに足を運ぶ方も多いのではないでしょうか。
そのボホール島のすぐ近くに浮かぶのがバリカサグ島です。小さな島ですが、世界でも有数のダイビングスポット。バリカサグ島の海を求めて、世界中からダイバーたちがこぞって訪れます。
特にギンガメ・トルネードは必見!

バリカサグ島周辺の海は透明度が抜群。保護区に指定されたエリアも多く、そこにはさまざまな生き物が生息しています。ウミガメやバラクーダ、ハナダイ、タカサゴ、ナポレオンフィッシュなど数々の魚たちに出会えます。
中でも目玉とされるのは、「ギンガメ・トルネード」と呼ばれるギンガメアジの大群。何百、何千といそうなギンガメアジが集まり、頭上を竜巻のようにユラユラと泳ぎ回るのは圧巻です。バリカサグ島のギンガメ・トルネードは大きさが群を抜いていて、感動的な光景が見られますよ。
人気すぎて規制がかかってしまった!

大迫力のギンガメ・トルネードやウミガメなどが見られること、さらにはドロップオフやアーチなどの地形も楽しめることから、バリカサグ島の海は大人気に。ダイバーがあまりにも殺到するので、自治体によりダイバーは1日150人までに規制がかけられてしまいました。
ダイブショップであっても1日1ボートのみ、さらにダイバーは事前に写真付きCカードのコピーを提出するなど、海を守るために厳しいルールが定められています。そのため、バリカサグ島の海で確実にダイビングするには事前にツアーを申し込み、旅行会社やショップの指示に従って手続きするといいでしょう。
バリカサグ島の雰囲気

バリカサグ島は、周囲をコバルトブルーの海に囲まれた、自然豊かな静かな島です。観光地化されすぎておらず、訪れる人も少ないため、まるでプライベートアイランドのような穏やかな時間が流れています。
島の中心には小さな村があり、人々が穏やかに暮らしており、素朴なフィリピンの生活風景を感じることもできます。大音量の音楽や喧騒とは無縁で、聞こえてくるのは波の音と鳥のさえずりだけ。自然と一体になれるこの癒しの空間は、リラックスを求める旅にぴったりの場所です。
ウミガメと泳げる

バリカサグ島の最大の魅力の一つが、野生のウミガメとの出会いです。島の周辺はウミガメの生息地として知られており、ダイビングはもちろん、シュノーケリングでもかなりの高確率でウミガメを見ることができます。
特に「ロイヤルガーデン」や「ダイバーズヘブン」といったスポットでは、浅瀬で優雅に泳ぐウミガメに出会えることが多く、子どもや初心者でも安心して参加できます。ウミガメと目が合うような距離で一緒に泳ぐ体験は、一生の思い出になること間違いなしです。自然の中で貴重な体験ができるこの島は、まさに海好きにはたまらない楽園です。
バリカサグ島への行き方は?
まずはボホール島に行こう

セブ島やマクタン島に滞在している方がバリカサグ島に行くには、まずボホール島へ移動する必要があります。セブ島やマクタン島の港から船に乗り、ボホール島の「タグビララン港」を目指しましょう。

ボホール島からパングラオ島のアロナビーチへ

タグビララン港に着いたら、次は港のすぐ先にあるパングラオ島へ向かいます。タクシーやトライシクル(サイドカーつきバイク)に乗り、パングラオ島のアロナビーチまで行きましょう。
タグビララン港の出口には客引きの運転手がたくさん立っているため、交渉して乗せてもらうといいですよ。1,000ペソ(約2,600円)程度が相場ですが、交渉次第でさらに安くなるでしょう。タクシーの場合は約20分、トライシクルの場合は30分以上かかります。


パングラオ島からはバンカーボートで移動しよう

パングラオ島のアロナビーチには写真のような左右に浮きがついたバンカーボートが停泊しています。値段を交渉し、そこから約40分ボートに揺られたら、いよいよバリカサグ島に到着です!バリカサグ島に行くにはボホール島とパングラオ島を経由する必要があり、少し手間がかかります。
自分で値段を交渉したり船を探したりするのに自信がない方は、ボホール島から送迎してくれるツアーを申し込むのがおすすめです。バージンアイランドツアーなどが含まれるプランでも、3,500ペソ〜(約9,500円)程度で参加できるでしょう。
バリカサグ島では宿泊もできる!

せっかく島を訪れたなら1日に何本も潜りたいもの。遠征ではダイビングする時間が限られますが、島に滞在すると早朝や夕方などダイバーが少ない時間帯にも潜れます。島には「バリカサグ・アイランド・ダイブ・リゾート(Balicasag Island Dive Resort)」という宿泊施設があります。
しっかり時間をかけてダイビングしたい方は、ここに宿泊するのがおすすめ。ホテルはダイブポイントの目の前にあり、草ぶき屋根のコテージタイプなど20の客室があります。開放的で広いレストランもあるので、飲食にも困りません。「1日4~5本は潜りたい」「人の少ない時間にゆっくりダイビングしたい」という方は宿泊してみてはいかがですか?
バリカサグ・アイランド・ダイブ・リゾート(Balicasag Island Dive Resort)基本情報
- 施設名: Balicasag Island Dive Resort
- 住所: Balicasag Island, Panglao, Bohol, Philippines
- 電話番号:(+63)928-217-6810
- 公式HP: https://balicasagislanddiveresort.com/
バリカサグ島でダイビング以外にできることは?

「ダイビング以外のこともしたい!」と思っている方、「ダイバーと一緒に来たけれど自分はライセンスを持っていない……」と時間を持て余している方も大丈夫。ダイビング以外の楽しみ方もあるのです!

シュノーケリング

バリカサグ島の海は、透明度が非常に高く、海中に広がるサンゴ礁や熱帯魚を間近で観察できるシュノーケリングにぴったりなスポットです。ダイビングのように深く潜らなくても、浅瀬でもウミガメやカクレクマノミ(ニモ)など多くの海の生き物と出会えるのが最大の魅力。
初心者や子ども連れでも、ライフジャケットを着けて安心して楽しめます。シュノーケリングツアーの料金は、ボート送迎・道具レンタル込みで1人あたり約1,000〜1,500ペソ(約2,500〜3,800円)ほど。短時間で気軽に体験できるため、ダイビングをしない旅行者にも大変人気です。

ドルフィンウオッチング

バリカサグ島周辺では、早朝に出発する「ドルフィンウォッチングツアー」も人気のアクティビティです。野生のイルカたちが群れで泳いでいたり、ジャンプしたりする様子を間近で観察できる感動体験が味わえます。
イルカが見られるのは早朝で、日の出前後の数十分がチャンスです。ダイビングと違って海に入らず楽しめるため、小さな子ども連れや高齢の方にもおすすめです。海と自然の素晴らしさを感じるにはぴったりのアクティビティです。

バリカサグ島のダイブポイント5選!

バリカサグ島は、フィリピン随一の透明度と豊かな海洋生物が魅力のダイビング天国です。ダイバー憧れのこの島には、初心者から上級者まで楽しめる多彩なダイブポイントが点在しています。それぞれに異なる地形や生態系が広がっており、何度潜っても新たな発見があります。ここでは、特に人気の高い5つのダイブスポットを厳選してご紹介します。

サンクチュアリ
島西部のポイントで、ホテルのバリカサグ・アイランド・ダイブ・リゾートの目の前にあります。ここにはギンガメ・トルネードが高確率で現れ、大きく濃い魚影を間近で見られるでしょう。
「サンクチュアリ」という名の通り保護区に指定された場所で、漁が禁止されているため海中では多種多様な魚が見られます。ニチリンダテハゼ、パープルビューティー、コガネスズメダイなど、カラフルでかわいらしい魚にも出会えるでしょう。
ブラック・フォレスト
ブラック・フォレストは、バリカサグ島の中でも特に人気の高い中〜上級者向けのスポットです。その名の通り、深い場所に黒っぽいソフトコーラルが密生しており、森のような神秘的な風景が広がります。
水深は20〜40メートルとやや深めで、大型のバラクーダやギンガメアジの群れに遭遇できることも。潮の流れが強い場合もあるため、ドリフトダイビングが基本になります。ダイナミックな魚群と独特な海底風景が同時に楽しめる、上級ダイバーにとっては外せないポイントです。
カテドラル
カテドラルは、水中に巨大な岩がそびえ立ち、まるで大聖堂のような荘厳な雰囲気があることからその名が付きました。岩陰や洞窟のような地形には多くの魚やウミウシが潜んでおり、地形好きのダイバーにはたまらないスポットです。
水深は15〜25メートルほどで、複雑な地形を生かした探検気分が味わえます。晴れた日には太陽光が差し込んで岩を照らし、幻想的な光景が広がります。魚影も濃く、特にカスミアジやフエダイの群れが見どころです。
ロイヤル・ガーデン
ロイヤル・ガーデンは、浅瀬に広がる華やかなサンゴ礁が魅力の、初心者にも優しいダイブポイントです。まるで海の中に咲く花畑のような風景から名付けられ、クマノミやスズメダイ、ヤッコなどの小さな魚たちがたくさん集まっています。水深は最大でも20メートル程度で、潮の流れも穏やか。
透明度が高く、シュノーケラーからも人気の高いエリアです。リラックスしながら水中写真を楽しみたい方や、ダイビングデビューにもおすすめのポイントです。
ダイバーズ・ヘブン
ダイバーズ・ヘブンは、その名の通り「ダイバーの天国」と呼ばれる、バリカサグ島の中でも最も多くの海洋生物が観察できる人気ポイントです。棚状に広がるサンゴの上をウミガメが優雅に泳ぎ、時にはギンガメアジのトルネードやナポレオンフィッシュに遭遇することも。
水深は10〜30メートルで、潮の流れによってはドリフトダイビングになることもありますが、ガイドの指示に従えば初心者でも安心。生き物との出会いが多く、感動体験ができる場所です。
バリカサグ島でダイビングするには?

上でも紹介したようにバリカサグ島は、ダイバーを1日150人までしか受け入れていません。そのため予約なしでふらりと島に上陸しても、ダイビングの許可がもらえないことも。バリカサグ島で確実にダイビングするためには、事前にツアーを申し込んでおくのがおすすめです。
ツアー会社が開催しているダイビング付きのプランであれば、面倒な手配はツアー会社にお任せできます。「定員オーバーなのでダイビングNG」といったこともなく、ダイビングをしっかり楽しめるでしょう。
バリカサグ島ダイビングの注意点

バリカサグ島は世界有数のダイビングスポットとして人気ですが、その美しい海を守るためには、ダイバー自身が環境と安全に配慮した行動をとることが必要です。
自然保護区に指定されているエリアもあり、他のエリアとは異なるルールやマナーもあります。ここでは、バリカサグ島でダイビングをする際に特に注意したい3つのポイントをご紹介します。
着底禁止
バリカサグ島の海はサンゴやウミガメの生息地として知られており、多くのダイブポイントが海洋保護区に指定されています。そのため、ダイビング中の「着底(海底に立つ・座る・手をつく)」は厳しく禁止されています。サンゴは非常に繊細で、わずかな接触でも破壊されたり、成長が止まったりしてしまいます。
また、砂を巻き上げることで視界が悪化し、他のダイバーの迷惑になることも。中性浮力をしっかりと保ち、海にやさしいダイビングを心がけましょう。初心者の方は事前にスキルを復習しておくと安心です。
浮上時はボートに注意
バリカサグ島の人気ポイントは複数のボートが停泊・移動しているため、浮上時には特に注意が必要です。安全停止後に水面へ出る際、無防備に浮上すると、移動中のボートと接触する危険があります。浮上前には必ず「スレート」や「シグナルフロート」を使用して、自分の位置をボートに知らせるようにしましょう。
また、ガイドの指示に従い、安全なエリアでの浮上を徹底することが重要です。安全に楽しくダイビングを続けるためには、こうした基本的なルールを守ることが大切です。
バリカサグ島ダイビングの持ち物

バリカサグ島でのダイビングは、豊かな自然と美しい海を満喫できる最高の体験です。ただし、島にはコンビニやショップが少ないため、必要なものはあらかじめ準備しておくことが大切です。ここでは、バリカサグ島ならではの環境を快適に楽しむために「あると便利な持ち物」を紹介します。

防水バッグ
バリカサグ島は周囲を海に囲まれており、アクセスは基本的にボート。乗り降りの際にはどうしても水しぶきがかかりやすいため、カメラやスマートフォン、財布などの貴重品は防水バッグに入れておくのが安心です。特にダイビング後の濡れた水着やタオルを持ち帰る際にも役立ち、1つあればとても便利。
軽量で折りたたみ可能なタイプなら荷物の邪魔にもなりません。バリカサグ島では乾いた場所が限られているため、荷物をしっかり守るためにも、防水性能の高いバッグを用意しておきましょう。
リーフセーフ日焼け止め
バリカサグ島は海洋保護区に指定されており、自然環境への配慮が求められる場所です。そのため、日焼け止めを使う場合は「リーフセーフ(サンゴにやさしい)」と記載された製品を選ぶのがマナーです。
通常の日焼け止めに含まれる成分は、サンゴにダメージを与える可能性があるため、特にシュノーケリングやダイビングを行う際は必須アイテム。強い日差しから肌を守りつつ、海の生き物にも優しい選択をしましょう。小型のチューブなら持ち運びも楽で、ボートの上でも使いやすいです。
酔い止め薬
バリカサグ島へはパングラオ島やアロナビーチからボートで向かう必要がありますが、その際に海が荒れていると船酔いしてしまう方も少なくありません。特に早朝や風の強い日は波が高くなるため、酔いやすい方は事前に酔い止め薬を服用するのがベストです。
酔ってしまうとダイビングどころではなくなってしまうため、準備はとても重要。フィリピンでも薬局で買えますが、普段使い慣れた日本の製品を持参する方が安心です。快適なダイビングのために、移動中の体調管理も忘れずに行いましょう。
まとめ~バリカサグ島で感動のダイビング体験を~
ギンガメアジの大群やウミガメが見られることから、ダイバーに人気のバリカサグ島。アクセスは少々大変ですが、大迫力のギンガメ・トルネードを目の前にすると苦労も吹き飛ぶほど感動するでしょう。
ギンガメアジは人がいても逃げないので、トルネードの内側に入れることも。圧倒的な光景が見られますよ!人数制限もあるので、確実にダイビングを楽しむためにはツアーを予約しましょう。みなさんもバリカサグ島で最高のダイビングを体験してくださいね!
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セブ島でアクティビティをしたい!そう思っても、どれを選んだらハズれないのか心配ですよね。今回は、たくさんの方に選ばれているオプショナルツアーを3つに絞ってご紹介します。 ぜひセブ島観光の参考にしてみてくださいね!

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ポイント | 大迫力のジンベイザメとシュノーケリングできる |
ポイント | 透明度抜群のスミロン島へアイランドホッピング |


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ポイント | まるでチョコレートに見えるチョコレートヒルズ |
ポイント | 世界最小の可愛いメガネザルターシャに会える |
ポイント | ジャングルリバークルーズをしながら美味しいランチ |


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ポイント | 島よりも長い桟橋がインスタ映えするナルスアン島 |
ポイント | たくさんの熱帯魚と泳げる最高のシュノーケリングスポット |
ポイント | 海上レストランでのランチが美味しい! |