移動手段に便利なタクシー、皆さんもよく利用するのではないかと思います。運転手に目的地さえ伝えればそこまで連れてってくれるので、楽でいいですよね。
そんなタクシーですが、フィリピンでは便利なだけではありません。日本とは違い、料金をぼったくってくる悪質なタクシードライバーがいるのです。
セブ島ではそれほどたくさんいる訳では無いのですが、それでも10台に1台くらいの割合で、悪質なドライバーは存在します。また、観光客など、あまりフィリピンの事を知らない人は、悪質なドライバーからはカモに見られる事が多いので、より狙われやすくなります。
今回は、セブ島のタクシードライバーがよく使うぼったくりの手段、対策、対処法などをご紹介します。セブ島を訪れる際はぜひこの記事を参考にしてみてください。
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セブ島のぼったくりタクシー5選
メーターを使わないタクシー
まず、一番多いぼったくりの手口が、メーターを使わない事です。フィリピンのタクシーは、初乗りが40ペソ(約96円)でそこから車が進むとともに料金が上がっていくシステムになっています。
目的地を伝え、車が走り出しても、悪質なドライバーはこのメーターをスタートさせずに、目的地に着いてから、「メーターを使い忘れたけど〇〇ペソ位だよ」(高額な値段)等と過剰なお金を要求してきます。
この方法のぼったくりに対する対策はとても簡単です。タクシーに乗り込んで目的地を言った時に、「メーターを使ってくれますか?」と聞けばいいのです。悪質なドライバーでも、こっちから聞くと渋々つけてくれる人が多いです。
私もタクシーに乗る時は習慣として、メーターを使うかどうかを聞くようにしています。
セブ島の値段交渉をしてくるタクシー
次に、ドライバーの中には、目的地を伝えると走る前に値段交渉をしてくる人がいます。目的地まで数時間かかるような遠くまで行く時には、値段交渉をして、あらかじめ料金を決めてから行く場合もあります。
ですが、街中での移動の際は値段交渉をする必要はまずありません。値段交渉を持ちかけられた場合は、高確率でぼったくられると思っていいでしょう。もし街中で値段交渉をされた場合は、メーターを使ってもらえるように頼むようにしましょう。
セブ島のメーター料金+値段交渉してくるタクシー
料金メーターの金額に加えて、追加料金を要求してくるドライバーもいます。「その目的地だと帰りにお客さんがいないから100ペソ追加ね」とか「道が混んでて時間がかかるから50ペソ払って」などと理由をつけて追加のお金を貰おうとします。
確かにフィリピンでは夕方などにすごい渋滞が発生するのですが、本来追加料金などは必要ありません。ですが、観光客はそれを知らないと思われているので、ぼったくろうとしてきます。
乗る前に追加料金を要求された場合はそのタクシーは諦めて、ほかのタクシーを探しましょう。もし途中で追加料金を要求された場合は、払う必要が無い旨を伝えてメーターの分の料金だけを払いましょう。
ですが、要求されたお金が高額でなかったり話し合うのがめんどくさいのならば、諦めて払ってしまうのも1つの方法です。
セブ島の遠回りをするタクシー
目的地までの道のりで、遠回りをしてくるドライバーもいます。当たり前ですが、タクシーは長い距離を走れば料金が高くなります。なのでわざと遠回りをして、料金を高くしようとしてくるのです。
これに関しては道を知らなかったり土地勘がない観光客の方が対策するのは正直難しいです。最低限の対策として、観光本などに書いてある値段の相場などを調べておくといいかもしれません。
もし、明らかに高額な値段を要求された場合などは、ドライバーに、高すぎるのではないかと言ってみましょう。
セブ島の自由なタクシードライバー
ぼったくりではないのですが、番外編として私が体験した日本では考えられないドライバーを紹介します。
夜などにタクシーを捕まえ、目的地を伝えると「俺の家と逆方向だ、家に帰る時間が遅くなるから行かない。」等と言って乗せてくれない事があります。他にも「ちょっと1回俺の家寄ってもいいか?」と自分の用事を優先するドライバーもいます。
日本でこんなタクシードライバーがいたら文句の1つでも言うかもしれませんが、ここは自由な国、フィリピンなので、マイペースな人もいるんだな、と心に言い聞かせて無理矢理納得しました。
タクシーで強盗に遭ってしまったら
万が一、タクシー強盗に遭遇して銃やナイフを突きつけられたときは、騒がず、抵抗せずお金を渡してください。下手に抵抗すると命が危ないです。
タクシー強盗は運転手とグルになっていて、車が止まったときに2~3人で乗り込んできます。
車通りの少ない夜遅い時間はなるべく乗車を避けたほうが無難です。深夜タクシーを利用しなければいけない場合は、車の内側からロックを忘れないように気を付けましょう。
セブ島のぼったくりタクシーの注意点
ぼったくりをしてくるドライバーがいるといっても、タクシーは移動手段としてとても便利な乗り物なので乗らないわけには行かないですよね。
ぼったくりを防ぐ方法は決して難しい事ではありません。基本的な対策だけを知っておけば、被害にあう事はほとんどありませんので、あまり神経質にならず気軽にタクシーを利用するようにしてください。
以下ではセブ島でタクシーに乗る方法を解説します。
セブ島のショッピングモールからタクシーに乗車する方法

乗客を乗せてきたタクシーを捕まえる
ショッピングモールなどの人の多いところでタクシーを捕まえるのはとても簡単です。ショッピングモールへ乗客を乗せてきたタクシーを捕まえることが、一番安全で一番楽な方法です。タクシーから乗客が降りたところをサッと捕まえます。
メーターをチェック
余裕があれば、すぐにメーターをチェックしてください。降りて行った客の料金がまだ表示されているはずです。表示されていればこのタクシーの運転手はちゃんとメーターを使ってくれるということがわかります。
近年は悪徳タクシーに対して厳しく取り締まっているので安全な待機タクシーもありますが、待機して客待ちをしているタクシーには乗らないでおきましょう。メーターを使わなかったり、ぼったくられることも多々あります。
現在は「Grab taxi」のような便利なアプリを利用してタクシーに乗ることもできますが、待つ時間や待ち合わせ場所のやりとりなども必要なので、思っていたより時間がかかる点に注意が必要です。
セブ島の人気のないところでタクシーに乗車方法

片手を上げてタクシーを止める
客が降りる可能性の少ない通りや人気のないところでタクシーを拾う場合は、片手を上げてタクシーを止めましょう。日本と同様にタクシーに手を上げれば止まってくれます。
注意点
ただしこの手の上げ方に注意です。フィリピン人は片手を肩の高さぐらいに上げて、「1」の指をするように人差し指だけ立ててタクシーを止めます。フィリピン人はタクシーに限らず乗り物全般をこのようにして止めます。
もちろん「はーい」というように頭の上まで手を上げても止まってくれます。しかし、この上げ方だと日本人だということがすぐにばれます。ばれてしまうと、遠回りをしたり料金をカサ増しするなど、ぼられる可能性が高まります。
フィリピンには中国語系フィリピン人もたくさんいるため、フィリピン式の手の上げ方をすればすぐに日本人だとはわかりません。
例え日本人だとばれたとしても、フィリピン式の手の上げ方をすれば、フィリピンの生活に慣れた人だと思ってもらえるため、ぼられる率はぐんと下がります。
「地球の歩き方」を片手に「はーい」と手を上げていたら「ここにカモがいます。」と言っているようなものなのでくれぐれも注意してください。
セブ島でタクシーに乗車したら必ずやること

メーターの確認
乗車して行き先を告げたら、運転手がメーターのボタンを押すのを確認してください。押さなければ「メーター、プリーズ!」と言いましょう。
それでも押さなければ降りてもいいし、行き先までの料金相場がわかっていれば交渉してもいいです。メーターを使ってくれる運転手が一番いいのですが、急いでいるときにまた降りてタクシーを探すのも面倒なので、私はいつも交渉していました。
一概に「交渉=ぼったくられる」というわけではありません。行き先までの相場がわかっていればその金額から交渉を始めて、相場+10、20ペソ(25~50円)くらいで落ち着けば良しとしていました。
セブ島は渋滞がひどいので、時間帯によっては交渉の方がお得な気がします。チップの前払いと思い、値段が大幅に変わらない範囲で交渉しましょう。
セブ島のタクシー運転手との会話

フィリピン人はとてもフレンドリーです。タクシー運転手もおしゃべり好きが多く、いろいろと話しかけてきます。
まず最初に絶対聞かれることは「どこから来たの?(なに人?)」です。これはあいさつのようなものですから気持ちよく応対してあげましょう。
「日本人」と本当のことを言っても言わなくてもいいと思います。私はよく「韓国人でしょ?」とか「その顔は絶対中国人だ。」とか言われるので、「すごい、なんでわかったの?」と言って最後まで韓国人や中国人に徹するときもありました。
たまに中国語や韓国語で話しかけられてばれるときもありましたが、それはそれで笑いに変えて会話を弾ませます。こんなことで怒るフィリピン人は絶対いません。
私の友人は会話を弾ませたくないタイプだったので、この質問をされるといつも「ブータン」と答えていました。地理に弱いフィリピン人が多いので、聞き覚えのない国を出されるとそれ以上は突っ込めず、会話も自然となくなります。
セブ島のタクシー運転手からの失礼な質問
出身地を聞かれた後は、3大タブー質問をしてくる運転手が多いです。その3つとは「年はいくつ?」、「給料はいくら?」、「太っているね。体重は何キロ?」です。
もしかしたら3番目の質問は私だけかもしれません。でもフィリピン人は人の体型のことをやたら聞きたがります。
いきなり面識のない人にこんなことを聞かれたら「なんて失礼な!」と思いますが、彼らにとっては普通の質問で、失礼なことを言っているつもりはありません。
ここは怒らずに、本当のことを言っても言わなくても、問題はありません。ただムキになったり、怒りだしてはいけません。ケンカに発展して危ない目に遭う可能性もあります。冷静に対応してください。
セブ島でタクシーから降車するとき

細かいお金を用意
タクシーを降りるときはメーターに表示されている額を払いましょう。細かいおつりは返ってこないことが多いです。
例えば70ペソの料金を100ペソで払った場合はお釣りが20ペソだけ返ってきたり、細かいお金がないと言ってお釣りが全然返ってこなかったりします。
タクシーに乗る前には、細かいお金を用意しておくことをおすすめします。とても良くしてくれた運転手さんには是非チップを料金に上乗せしてあげてください。
通報することも可能
反対に嫌な目にあったら、タクシー会社と車のナンバーを控えておいて降車後にタクシー会社に通報することもできます。
忘れ物の確認
もしタクシーの車内に忘れ物をしてしまった場合は、タクシー会社に連絡して尋ねることもできますが、忘れ物はほとんど帰ってこないと思った方がいいでしょう。
過去に大金の入った袋の忘れ物を警察に届けて表彰されたタクシーの運転手がいます。つまり忘れ物を届ける運転手はかなり稀だということです。
グーグルマップを見ておく
運転手がわざと遠回りをしてメーターを稼ぐ時がありますが、行き先の道のりがわかっている場合は乗ったときにどの道を通っていくか最初に指定してしまいましょう。
または逐一「そこまっすぐ行って。」「そこ曲がって。」のように指示を出してください。遠回りを避けるためにはグーグルマップで行き方を事前に調べておいた方がよいでしょう。
目的地と違うところに降ろされたらどうしようと不安な人もいるかもしれませんが、これはフィリピンにおいて滅多にないと思います。
お金に関しては汚いところがありますが、それ以外はフィリピン人は本当に親切で、困っている人を助けようとします。
道がわからないからといって途中で降ろされることもないでしょう。万一何かの誤解で違うところに降りてしまったら、周りのフィリピン人が助けてくれるはずです。その時は勇気をもって周りの人に助けを求めてください。
まとめ
全体を通してフィリピンで安全にタクシーを利用するためには、堂々としていることが大切です。ぼったくりをするタクシーの運転手は乗客全員にぼったくりをするわけではありません。ぼったくれると思った相手にぼったくるのです。
なるべくフィリピンの生活に慣れているように見せることが安全の秘訣だと思います。
私も最初の1年目はぼったくるタクシーに乗る確率が多かったのですが、2年目からはほぼなくなりました。私自身の見かけが変わったとは思わないのですが、慣れた雰囲気が体からにじみ出ていたのかもしれませんね。
最後にフィリピンのタクシーは自動ドアではないため、自分で開けて乗車しロックをしてください。降りるときも開けっ放しで行ってしまわないよう気をつけてください。
